ミューズ皮膚科ペインクリニック

痛みの科

痛みの治療は「初期治療が何よりも肝心」であると考えます。あの時もっと治療しておけば良かった、もっと早く治療すればこんなに痛みで苦しむことはなかったのかもしれない。こんな後悔をしないために、既存の保険治療の枠を超えた治療を提案しています。鎮痛剤で痛みを一時的に抑えたり、痛くて眠れないから睡眠剤を飲んだりといった従来の治療方法だけではありません。体のバランスを整えながら、痛みを軽減するために集学的治療を行っています。

ペイン特診(完全予約制)

痛みの治療は鎮痛剤で痛みを一時的に抑えればよいのではありません。本来の免疫が低下していることで病気になっていることが多くあります。免疫力をあげ、体のバランスを取り戻すことで治療効果を上げることができます。保険治療だけでなく、オゾン点滴とマイヤーズ点滴の併用をお勧めします。

オゾン点滴

オゾン点滴オゾン自体は自然界に存在しており、殺菌効果があります。採血した血液内にオゾンを混ぜ、赤血球を酸素化します。その後、体に戻すことで赤血球は体の隅々まで酸素をはこぶことができ、血流が改善されます。また、活性酸素のバランスが整い、臓器の機能が改善します。不眠の改善や冷え性も改善します。

マイヤーズカクテル点滴

マイヤーズカクテル点滴アメリカのマイヤーズ医師によって始められた点滴療法です。人間に必要な栄養素であるビタミンやミネラルを点滴で投与します。栄養学的な効果に加えて、薬理学的な効果が得られます。適応疾患は多岐にわたります。慢性疲労症候群・偏頭痛発作・気管支喘息・全身倦怠感・線維筋痛症

整形外科との連携治療

一口に痛みと言っても原因は様々であり、治療方法もいろいろな方法を用いて行います。当院では医療モール内の整形外科専門医と医療連携を取りながら専門的な治療を行っています。

神経ブロック療法

神経伝導路に局所麻酔剤を注入して、痛みを軽減する治療になります。痛みが長く続くと、知覚神経、交感神経、運動神経などが過剰に緊張します。このため血流が悪くなり、筋肉が緊張して、痛みを起こす物質ができます。それにより新たな痛みが生じ、痛みの悪循環に陥ります。神経ブロックはこの悪循環を断ち切ることで、障害部位の血流を改善し、痛みを軽減していきます。1回のブロックでは通常1時間で薬自体の効果は消失しますが、血流が良くなることにより、痛み物質が流れ、症状は改善していきます。治療効果は個人差がありますが、1度で全ての痛みを取り除くことは難しいため、繰り返し治療されることをお勧めしています。

1.星状神経節ブロック

星状神経節ブロック のどにある交感神経を一時的にゆるめ、ヒトが本来持っている自己治癒力を高める療法です。交感神経の支配領域の血行がよくなり、機能低下していたさまざまな器官が回復するのを助けます。
自律神経・ホルモン分泌・免疫力(抵抗力)のバランスを整えますので、色々な症状や病気に有効です。
注射後は30分ほどの安静が必要となります。

対象疾患

頚椎症、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛など

2.硬膜外ブロック

硬膜外ブロック 腰椎(せぼね)の中の硬膜外腔というところに局所麻酔剤を注入し、痛みを一時的にやわらげ、腰部と下肢の血行を改善し自己治癒力を高める療法です。神経を包んでいる一番外側の膜(硬膜)より外側のスペースに注射をする神経ブロックです。症状により使用する薬剤を選択しています。
注射後は30分ほどの安静が必要となります。

対象疾患

椎間板ヘルニア、脊椎間狭窄症、帯状疱疹後神経痛など

3.肩甲上神経ブロック

肩甲上神経ブロック 肩の疾患全般において行われる注射です。上腕骨頭という肩の骨には肩板という肩を動かす筋肉の腱がついています。この腱を支配している肩甲上神経の周囲に局所麻酔剤を注射することで肩関節やその周囲生じる痛みを和らげ、肩の動きを改善していきます。

対象疾患

頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、50肩など

4.トリガーブロック

トリガーブロック 圧痛と他にひびく場所、この場所をトリガーポイントといいます。この場所に局所麻酔剤を注射し、痛みを一時的にやわらげていきます。

対象疾患

腰痛、肩こり、帯状疱疹後神経痛など痛み全般に適応

5.筋膜リリース

筋膜リリース 筋・筋膜の「コリ」や「張り」などの異常や「癒着」が原因となる痛みに効果的です。
エコーで画像を確認しながら癒着部分に薬液や生理食塩水を注射器で注入して筋膜をはがしていきます。個人差はありますが、筋膜が円滑に動くことによって、痛みの解消、体のゆがみの解消、代謝の向上などがあります。

6.その他

その他に、眼窩上神経ブロック・眼窩下神経ブロック・オトガイ神経ブロック・坐骨神経ブロックなども行っています。

エコー検査

エコー検査各ブロック注射をする際にエコーの器械を用いて場所を確認しながらブロックをすることがあります。

温熱療法

当院での温熱療法は赤外線を使用した光治療です。生体内深部の組織を温め、血行を促進し、痛み物質を流していきます。また、1回の治療時間は10分間になります。痛みが特に強い場合は痛み止めの注射(神経ブロック)を併用する場合があります。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)50歳以上の方は帯状疱疹を予防するためのワクチンを接種することができます。
これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘ワクチンが使用されてきましたが、2020年1月に新しい帯状疱疹ワクチンの「シングリックス」が発売となりました。
2カ月間隔で筋肉内に2回注射します。
予防効果は50歳以上の方で約97%、70歳以上の方で約90%と報告されています。

鎮痛剤

鎮痛剤鎮痛剤注射や温熱療法などの色々な治療をしても治りにくい慢性的な強い痛みに、神経痛緩和薬や麻酔配合剤などの鎮痛薬を使用することがあります。薬の形態は内服薬や貼付タイプがあります。当院ではトラムセット(内服)・リリカカプセル(内服)・ヂュロテップMTパッチ(3日毎交換)・ワンデュロパッチ(毎日交換)・ノルスパンテープ(7日毎交換)を処方しています。痛み専門の医師が痛みの状態・生活背景等をよく伺い、適切と思われる薬を組み合わせて処方しています。薬にはそれぞれの利点と欠点、作用と副作用があります。正しい知識のもと、適切に使用していただける様に十分な時間をかけて説明させていただいております。

ヂュロテップMTパッチ・ワンデュロパッチ - 貼付タイプの鎮痛剤

ヂュロテップMTパッチ・ワンデュロパッチ通常の鎮痛剤だけではコントロール出来ない程の激しい痛みには効き目が強い医療用麻薬が使われます。医療用麻薬にはモルヒネ、コデイン、デュロテップなどがあります。痛みのある方が医師の指導に基づいて適切に使用すれば、中毒になって薬をやめられなくなることはありません。ヂュロテップMTパッチ・ワンデュロパッチは皮膚に貼って使う薬です。薬の形態より3日ごとに交換するものと毎日交換するものがあります。

漢方療法

当院では漢方薬も積極的に処方しています。漢方薬の方が効果の高いと思われる場合や鎮痛剤と漢方薬を組み合わせることでより効果が得られると判断した場合には処方を行います。漢方薬は風邪のような急性期症状から各種不定愁訴、慢性疾患の深い症状の解消のために体質に合わせて処方しています。

鍼治療

鍼治療鍼治療明治以降にヨーロッパから伝来した西洋医学に対して、従来から中国や日本で行われていた伝統医学を東洋医学と呼びます。薬物療法として草根木皮を使用する湯液(漢方)と並び、鍼灸は東洋医学の中でも中心的な存在となっています。鍼治療で使用する鍼は注射針とは違います。注射針や裁縫用の針よりももっと細い鍼を使うため、刺したときに痛みはありません。
鍼治療の効果は、運動器系、神経系、呼吸系など様々な疾患に及びます。
東洋医学の考え方は人の体を全体としてとらえ、全人的に治療しようとするものです。痛みのある肩や足といったパーツだけを診るのではなく、全体を治すといった考え方に基づいています。気の流れである経絡や約361あると言われている径穴(ツボ)に鍼を用いて刺激を与え、自分の体に備わっている自然治癒力を高めるというのが基本的な考え方です。言い換えれば、体全体のバランスを健康な状態に戻そうとする治療とも言うことができます。
痛みの科で承ります。完全予約となりますので、お電話でご予約下さい。

CBDオイル治療

CBDオイル治療CBDクリームCBDクリームすべての脊椎動物が持っている生体の制御システムをエンド・カンナビノイド・システム(ECS)といいます。このECSが食欲・睡眠・性行動・疼痛・免疫・感情・運動機能・発達・老化・認知・記憶などをコントロールしているのです。言い換えればECSが内因性カンナビノイドを持ち、様々な機能を制御しているといえます。
人は老化や強いストレス、ホルモンなどにより「カンナビノイド欠乏症」の状態となります。CBDオイルを用いた治療は植物由来のカンナビノイドにより、人の内因性カンナビノイド欠乏を補い、ECSの機能低下が関与している様々に症状を改善するという治療です。ECS機能低下が関与していると考えられる病態は無数にあります。癌・不眠症・疼痛・関節炎・糖尿病・虚血性心疾患・炎症性腸疾患・自己免疫疾患などのメジャーな疾患だけでなく原因不明の疾患まで多くの疾患にCBDオイルの利用が試みられ、素晴らしい効果が報告されています。
CBDオイルの成分である大麻草にはカンナビノイドと総称される生理活性物質が100種類以上含まれています。その中で最も有名な成分がTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)です。医療に使うためにはまず効果が高く安全で、継続的な使用が可能であることが重要です。推奨されている使用方法は、1回0.5mlを1日1~2回(起床時・就寝前)舌下します。
中毒症状や幻覚などの症状は起きません。しかし、起きる可能性がある症状として「眠気」がありますが、一時的な症状であると考えられています。
また、CBDを含んだCBDクリームも取り扱っております。ご自宅で1日数回、痛みを感じる部分につけ、薄く伸ばしながらマッサージを行います。血行がよくなることでCBDの吸収をよくしてくれます。中毒性はありませんので、日中痛みが気になった時に使用することも可能です。関節痛、筋肉痛、肩こりによる痛みや神経痛にも効果があります。
CBDオイル、CBDクリームは痛みの科の診察で処方いたします。長く続く強い痛みにお悩みの方は痛みの科をご予約なさってください。

プラセンタ療法について

日本生物製剤のプラセンタ小さな受精卵から一個の生命を育て上げる「胎盤」がプラセンタです。生きていくうえで大切な栄養素が詰まっているため、人間以外の哺乳類は出産後に自分の胎盤を食べると言われています。このプランセンタから抽出した貴重なエキスには肝臓機能改善、更年期障害の改善、全身倦怠感の回復効果、筋疲労による肩こり、腰痛軽減、皮膚の老化防止(シミが薄くなり、肌がつるつるする)、アレルギー体質の改善、抗酸化作用による老化防止など、他では得られない色々な効果があります。当院ではこの薬を注射したり、基礎化粧品に混ぜたりして皆様の、痛み症状、肌質、体質改善に役立てております。詳しくは診察時にお問い合わせ下さい。

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