「食道がん」を早期発見するために
~初期症状と検査の大切さ~

その「つかえ感」、見過ごしていませんか?
「最近、食事を飲み込むときに、胸の奥で少しつっかえる感じがする」
「熱いお茶や酸っぱいものを食べると、チクチクとしみるような違和感がある」
日々の忙しさの中で、このような違和感を「年齢のせいかな?」「疲れが胃に来ているだけだろう」と後回しにされてはいませんか?実は、食道がんは初期段階では自覚症状がほとんど現れないことが多く、こうした小さな「サイン」こそが、体からの大切なメッセージである可能性があります。
食道がんは、進行すると治療の負担が大きくなる病気ですが、早期に発見できれば内視鏡治療(カメラによる切除)で完治を目指すことも十分に可能です。今回は、これまで数多くの消化器疾患の診断・治療に携わってきた内視鏡指導医、消化器病専門医の視点から、食道がんを早期発見するためのポイントをわかりやすく解説いたします。
まずは、ご自身に食道がんのリスクが隠れていないか、一緒に確認してみましょう。
当てはまる項目はありませんか?
食道がんの「リスク」チェック

以下の項目に当てはまるものがある方は
医療機関へのご相談をおすすめします
- 毎日お酒を飲む、または若い頃から多量に飲酒している
- お酒を飲むと顔が赤くなりやすい(すぐ赤くなる体質である)
- 日常的にタバコを吸っている(喫煙歴が長い)
- 熱いお茶やコーヒー、熱々の汁物をよく飲む習慣がある
- 長期間、胸焼けや胃酸が上がってくる感覚(逆流性食道炎の症状)がある
- 最近、食べ物が喉や胸につっかえる感じがする
- 50歳以上で、これまで一度も胃カメラ検査を受けたことがない
これらに1つでも当てはまる場合は、ご自身の食道の状態を知る良いタイミングです。
食道がんは、性別や日々の習慣によって発症リスクが何倍にも跳ね上がることが医学的な研究で明らかになっています。
気になる症状や不安がある方は、「無症状だから」と過信せず、一度検査を受けることをおすすめします。
性別によるリスク
男性は女性に比べて食道がんの発症リスクが約5〜7倍と高く、特に注意が必要です。
体質と飲酒
少量のアルコールですぐ顔が赤くなる方(アセトアルデヒドの分解酵素が弱い体質の方)が飲酒を続けた場合、日本人を対象とした研究ではリスクが約50倍以上に達することが報告されています。
飲酒と喫煙の相乗効果
喫煙者は非喫煙者に比べてリスクが約3〜5倍高くなります。さらに「飲酒と喫煙の両方」の習慣がある場合、日本食道学会のガイドラインにおいても主要な危険因子とされ、リスクはさらに相乗的に大きく上昇します。
食道がんとは?原因とメカニズム

前述の習慣が、なぜこれほどのリスクをもたらすのでしょうか。食道がんは、口から胃へと食べ物を運ぶ「食道」の粘膜に発生する悪性腫瘍です。日本では大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれ発症のメカニズムが異なります。

扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん:発がん物質による粘膜へのダメージ
日本の食道がんの約90%を占めるのがこのタイプです。主な原因は、アルコールが体内で分解される際に発生する「アセトアルデヒド」という強い発がん性物質です。顔が赤くなりやすい体質の人は、この物質を無害化する能力が弱いため、食道の粘膜に長期間ダメージを与え続けてしまいます。そこにタバコの有害物質や熱い飲み物による物理的な刺激が加わることで、がん細胞の発生を強く促してしまうのです。
参考:国立がん研究センター がん情報サービス「食道がん 予防と検診」

腺(せん)がん:逆流性食道炎からの移行(バレット食道)
近年、食生活の欧米化などに伴い増加しているタイプです。胃酸が食道に逆流して慢性的な炎症が起こり、本来の食道の粘膜が胃の粘膜のように変化してしまう「バレット食道」が背景にあります。飲酒や喫煙の習慣がなくても発症するケースがあり、「長引く胸焼け」を単なる胃もたれと放置することは大変危険です。
進行する前に知っておきたい「サイン」


食道は、胃や腸とは異なり「漿膜(しょうまく)」という外側の膜がありません。そのため、がんが進行すると食道の壁を突き破りやすく、すぐ近くにある気管や大動脈、リンパ節などへ早期に転移してしまうという厄介な特徴を持っています。 初期段階では無症状のことが多いですが、少しずつ進行すると症状が現れ始めます。 これらの症状が出たときには、ある程度進行しているケースも少なくありません。「症状がないうちの検査」が、あなたの未来を大きく左右します。 早期発見の確実な鍵となるのが、【胃内視鏡検査(胃カメラ)】です。
食べ物のつかえ感・飲み込みにくさ
肉類や固形物が通りにくくなる
胸や背中の痛み、違和感
チクチク痛んだり、しみるような感覚
声のかすれ・長引く咳
声帯を動かす神経にがんが及ぶため

痛みに配慮した検査と、広域をカバーする診療体制
「検査が大切なのはわかったけれど、胃カメラは苦しそうで怖い……」
そのような不安から受診をためらっている方も多いのではないでしょうか。
当院では、「がんの見逃しゼロ」を目指す最新の医療技術で、患者様の不安を安心に変える検査を提供しています。適切な量の鎮静剤を使用した「嘔吐反射を抑えたリラックスした状態での検査」や、微小ながんも浮かび上がらせる「NBI(狭帯域光観察)」を駆使し、苦痛を抑えた精密診断を行っております。(関連情報:日本消化器内視鏡学会「画像強調内視鏡って何ですか?」)
▼当院の胃カメラ検査▼
埼京線・武蔵野線からのアクセスも良好
広域からご来院いただいております
当院は武蔵浦和駅を最寄りとしており、さいたま市(南区・桜区・浦和区など)にお住まいの方はもちろん、近隣の戸田市や川口市、蕨市からもスムーズにご来院いただけます。
また、JR埼京線・武蔵野線が交差する利便性の高い立地であるため、大宮や川越方面、所沢・朝霞といったエリアや、赤羽・板橋などの都内からも、数多くの患者様に足を運んでいただいております。
遠方からでも「ここで検査を受けたい」と思っていただけるよう、アクセスしやすい環境と高度な内視鏡技術で、皆様の健康づくりを広くサポートいたします。

あなたの健康を守るために
お酒やタバコを好む方、顔が赤くなりやすい体質の方、そして少しでも喉や胸に違和感がある方は、迷わずに内視鏡検査をご検討ください。
「あの時受けておけばよかった」と後悔する前に。アクセス良好な当院の、専門医による痛みに配慮した精密な内視鏡検査で、ご自身の健康を一緒に守っていきませんか?
些細だと感じるような症状も大事な体のサインの可能性があります。健康診断の再検査にも対応しております。どうぞお気軽に当院へご来院ください。
▼WEB診療予約はこちら▼

【作成・監修】
ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック 理事長 柴田淳一
【資格・所属学会】
東京大学大学院修了 医学博士
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医 など
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