大腸カメラは苦しい?「痛い・きつい」と感じる理由と、内視鏡指導医が教える楽に受けられる最新の工夫|さいたま市南区の胃腸科・肛門科|ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック

〒336-0021
埼玉県さいたま市南区別所7-2-1
武蔵浦和メディカルセンター202
当院は予約制です

※予約外も診察いたしますが、1時間以上待ち時間が発生する場合もあります。

医療コラム COLUMN

大腸カメラは苦しい?「痛い・きつい」と感じる理由と、内視鏡指導医が教える楽に受けられる最新の工夫

更新日:2026年03月29日

さいたま市南区の武蔵浦和駅近くのジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックの指導医が大腸カメラのクフについて解説
「健康診断で大腸カメラを勧められたけれど、痛いと聞いて怖い……」
「以前受けたときにすごく苦しかったから、もう二度とやりたくない」

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)に対して、このようなネガティブなイメージをお持ちの方は少なくありません。ご友人やご家族から「きつかったよ」という体験談を聞いて、検査が必要だと思ってもためらってしまうという相談を当院の外来でされる方もいらっしゃいます。

しかし、近年の内視鏡検査は、医師の技術や設備の進化により、驚くほど「楽に」受けられるようになっているのです。今回は、なぜ大腸カメラが「苦しい・痛い」と感じてしまうのか、その理由をひも解くとともに、当院が実践している「苦痛を最小限に抑えるための3つの工夫」について、消化器内視鏡学会の専門医・指導医の視点から分かりやすく解説いたします。

なぜ大腸カメラは「痛い」「お腹が張って苦しい」と感じるのか?

大腸カメラで苦痛を感じる主な理由は、大きく分けて2つあります。

1. 腸が無理に「引き伸ばされる」ことによる痛み

大腸は、お腹の中で固定されておらず、曲がりくねった複雑な形をしています。従来の内視鏡検査では、カメラを奥へ進める際に腸の壁をグッと押し広げるように進むことが多く、この時に腸が引き伸ばされて「痛み」を感じやすくなります。特に、過去にお腹の手術をして腸に癒着がある方などは、痛みを感じやすい傾向にあります。

2. 空気でお腹がパンパンになる「張りの苦しさ」
もう一つの理由は「お腹の張り」です。大腸のヒダの裏側まで、平坦な病変も含めて隅々まで観察するためには、腸を膨らませる必要があります。以前は「空気」を入れていたため、検査中や検査後も空気がお腹に溜まり続け、パンパンに張ったような苦しさや不快感が長く続いてしまっていました。

苦痛を最小限に抑える!当院が実践する「3つの工夫」

「では、どうすれば楽に検査を受けられるの?」という疑問にお答えします。当院では、患者様の心身の負担を和らげるため、以下の徹底したこだわりを持って検査を行っています。

工夫①:適切な「鎮静剤・鎮痙剤」で緊張を解きほぐす
当院では基本的に、検査前に鎮静剤(リラックスするお薬)と鎮痙剤(腸の動きを抑えるお薬)を注射し、お腹の緊張をしっかりと取ってから検査を始めています。実は、腸が活発に動いている(蠕動運動)状態のままでは、後述する身体に優しいカメラの挿入法をスムーズに行うことが難しいためです。 「お薬を使うと、完全に眠ってしまうの?」と不安に思われるかもしれませんが、当院では「少しウトウトする」程度の絶妙なレベルに調整しています。完全に意識がなくなるわけではないため、検査中はご自身もモニターを見ながら、医師と一緒に大腸の状況を確認していただくことが可能です。「自分の目で見て、その場で説明を聞けるから安心できる」と多くの患者様からご好評をいただいております。
工夫②:腸を引き伸ばさない「無送気軸保持短縮法」
お薬で腸の緊張を和らげた上で、当院では「無送気軸保持短縮法(むそうきじくほじたんしゅくほう)」という高度なテクニックでカメラを挿入します。 これは、空気を極力入れず、曲がりくねった腸をアコーディオンのように優しく折り畳みながら、直線的(最短距離)にカメラを奥へと進めていく手法です。腸を無理に押し広げたり、引き伸ばしたりしないため、痛みや不快感を劇的に抑えることができます。
■ 過去に他院で「腸が長い」と言われた方へ
以前に別の病院で大腸カメラを受けた際、「腸が長くて時間がかかった」「挿入が大変だった」と言われたご経験はありませんか? 実は、本当に腸が極端に長いわけではなく、カメラを進める際の「腸を折り畳む技術(短縮)」や「軸を真っ直ぐに保つ技術(軸保持)」がうまく機能していなかっただけ、というケースが非常に多く見受けられます。当院の熟練した「無送気軸保持短縮法」であれば、そのような方でもスムーズに検査を終えられることが多々ありますので、「私は検査が大変な体質なのだ」と諦めず、ぜひ一度ご相談ください。

工夫③:お腹の張りがスッと消える「CO2(炭酸ガス)送気」
観察時に腸を膨らませる際、当院では通常の空気ではなく「CO2(炭酸ガス)」を使用しています。炭酸ガスは、空気に比べて腸管に吸収されるスピードが約100倍も速く、速やかに呼気(息)として体外へ排出されます。そのため、検査後にお腹がパンパンに張るあの独特の苦しさを、大幅に軽減することが可能です。

【重要】大腸カメラの本当の目的は「大腸がんを未然に防ぐ」こと

ここまで「痛くない工夫」についてお話ししてきましたが、「それなら楽そうだし、受けてみようかな」と少しでも思っていただけたなら、ぜひ知っていただきたい重要な事実があります。

それは、大腸カメラの最大の目的が「がんの早期発見」ではなく、「がんになる前のポリープを見つけて切除し、大腸がんを未然に防ぐこと」にあるということです。大腸がんの多くは突然発生するわけではなく、主に以下の2つのルートで時間をかけて「がん化」していくことが分かっています。

  • 良性のポリープが時間をかけて「がん」に変わるルート
    大腸にできた良性のポリープ(腺腫:アデノーマ)が、長い年月をかけて遺伝子変異を繰り返し、徐々に悪性の大腸がんへと変化していく最も一般的なルートです。医学用語で「adenoma-carcinoma sequence(腺腫-がん連鎖)」と呼ばれます。
  • 平坦で見つけにくいポリープから「がん」になるルート
    近年注目されているもう一つの重要なルートです。これは「SSL(Sessile Serrated Lesion:鋸歯状病変)」という特殊なポリープが中心的な役割を果たします。 このSSLなどは、従来の腺腫とは異なる特定の遺伝子変異の経路をたどってがん化することが分かっており、この発がん経路は医学用語で「serrated neoplasia pathway」と呼ばれています。


つまり、これらの「がんの芽」であるポリープの段階で大腸カメラを使って発見し、その場で切除してしまえば、大腸がんは非常に高い確率で予防できるのです。「怖いから」と検査を先延ばしにせずに、大腸カメラを受けることで大腸がんを防ぐことができるのです。

内視鏡指導医の確かな技術が「楽で精密な検査」を支えます

「無送気軸保持短縮法」を用いた苦痛の少ない挿入や、平坦で見つけにくいSSLなどの病変を発見し切除するには、医師の高度な技術と精度の高い観察眼が求められます。

当院の名誉理事長である多田智裕は、大腸内視鏡医を目指す医師たちのバイブルとも言える専門書『行列のできる 患者に優しい“無痛”大腸内視鏡挿入法』(中外医学社)の執筆陣の一人として名を連ねています。 この書籍に記された、痛みを抑え安全かつスムーズに検査を行うための卓越した技術と哲学は、当院の医師たちに脈々と受け継がれております。名誉理事長が培ってきた「患者様を苦しませない」という強い想いと確かな技術を、日々の診療で実践しているからこそ、自信を持って安心の検査をご提供できるのです。


【※】
当院では、上述の通り痛みを最小限に抑えるための様々な工夫を凝らしております。過去の開腹手術などにより「腸の癒着が高度な方」や、憩室炎などを繰り返したことで「腸管が著しく狭くなっている方」は、最新の技術や鎮静剤を用いても、カメラの通過時にどうしても痛みを感じてしまう場合がございます。事前の診察でしっかりと問診を行い、安全を最優先に検査を進めてまいりますので、過去の病歴やご不安な点はご遠慮なくお伝えください。

大腸カメラが不安な方は、ぜひ当院にご相談ください

大腸がんは、ポリープの段階で切除することで防げる病気です。一番のリスクは「怖いから」「痛そうだから」と検査を受けずに放置してしまうことです。

当院では、患者様お一人おひとりの不安に寄り添い、丁寧な事前説明と、痛みに最大限配慮した検査を心がけております。リラックスした状態で、ご自身の腸内を一緒に確認しながら、安心して検査を受けていただけます。「勇気を出して受けてよかった」と思っていただけるよう全力でサポートいたしますので、お腹の不調が気になる方や、検診で異常を指摘された方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
さいたま市南区・武蔵浦和駅近くのジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックの大腸カメラ予約


■ 専門医による内視鏡検査を広域からご受診いただいております
当院では、胃腸内科(消化器内科)および肛門科の専門治療を提供しており、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)や経鼻胃内視鏡検査(胃カメラ)に幅広く対応しております。 武蔵浦和駅からアクセスしやすい立地にあり、苦痛に配慮した高度な内視鏡検査を行っていることから、近隣にお住まいの方だけでなく、広域からも非常に多くの方にご来院いただいております。

  • JR沿線からのアクセス: 中浦和、南浦和、西浦和、北戸田などの各駅周辺

  • さいたま市内および近隣市町村: 浦和・大宮といったさいたま市内全域をはじめ、戸田市、蕨市、川口市、朝霞市、上尾市など

遠方からお越しの方にも、スムーズかつ安心して検査を受けていただける診療体制を整えております。お腹のことでお悩みがあれば、ぜひ一度ご来院ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

▶︎ [広域からのご来院ルート・提携駐車場などのアクセス詳細はこちら]

【作成・監修】

ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック
理事長 柴田 淳一

【資格・所属学会】

東京大学大学院修了 医学博士
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
浦和医師会胃がん検診読影委員 など

医師プロフィールはこちら