おしりからの出血(血便)は痔?放置NGのサインとセルフチェック【さいたま市の専門医が解説】|さいたま市南区の胃腸科・肛門科|ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック

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医療コラム COLUMN

おしりからの出血(血便)は痔?放置NGのサインとセルフチェック【さいたま市の専門医が解説】

更新日:2026年04月15日


トイレを済ませた後、ふと便器やトイレットペーパーを見ると赤い血が…。「えっ、もしかして…」と血の気が引くような驚きを感じた経験はありませんか?

おしりからの出血は、誰にでも起こり得るデリケートな悩みです。しかし、「恥ずかしい」「痛い検査をされるかもしれない」という不安や恐怖心から、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいる方が非常に多くいらっしゃいます。毎日、不安な気持ちでトイレに向かうのは、本当に心細くお辛いですよね。

「このまま放っておいて大丈夫かな…?」と迷われている方へ。今回は、長年多くのおなかとおしりの悩みに向き合ってきた大腸肛門病・消化器内視鏡の専門医の視点から、出血に隠れた原因や、ご自身で確認できる『危険度のセルフチェック』を詳しく解説します。過去の研究データも交えながら、現在の状態と照らし合わせて一緒に確認していきましょう。

1. その出血、どんな色?まず疑われる「痔」の症状

おしりから血が出たとき、まず確認していただきたいのが「血の色」と「タイミング」です。 排便時にポタポタと落ちるような真っ赤な血(鮮血)が出たり、トイレットペーパーに赤い血がつく場合、最も多い原因は「痔」です。一口に痔と言っても、大きく分けて以下の2つのケースがよく見られます。

痛みが少ない「いぼ痔(痔核)」の特徴

直腸の粘膜にできるいぼ状の腫れです。初期段階では痛みを感じないため、突然の出血に驚かれる方が多いのが特徴です。進行すると排便時にいぼが外へ飛び出すようになります。
▶︎ いぼ痔(痔核)について詳しくはこちら


強い痛みを伴う「きれ痔(裂肛)」の特徴

硬い便が無理に通過する際などに、肛門の皮膚(肛門上皮)が切れてしまう状態です。排便時や排便後に、強い痛みを伴う出血が見られるのが特徴です。
▶︎ きれ痔(裂肛)について詳しくはこちら

2. 「ただの痔だろう」に潜む危険なサイン

「赤い血だから、きっとただの痔だろう」と自己判断してしまうのは、専門医の視点からは非常にリスクが高いと言わざるを得ません。

論文データが示す「血便」と大腸がんのリスク

ここで、一つ重要なデータをご紹介します。プライマリケア(初期診療)における貧血や血便などの症状のある患者を対象とした大規模な解析(Astin M, et al. 2011)によると、50歳以上で「おしりからの出血」がある場合、そのうち約8.1%(およそ12人に1人)に大腸がんが見つかると推定されると報告されています。 出血に加えて「便の習慣の変化」が伴う場合、がんが見つかる確率はさらに上昇します。これは単なる不安を煽るためのものではなく、「たかが血便」と見過ごしてはいけないという科学的な根拠なのです。
20代~40代の出血なら大丈夫なのか?決して、そのようなことはありません。
【20代~40代の血便・大腸がんリスクについて詳しくはこちら】

病院に行くべき?危険度がわかる「症状セルフチェック」

ご自身の症状が「痔」によるものなのか、それとも「大腸のトラブル」なのか。以下の項目を確認してみてください。

【要注意のサイン】
□ 血の色が「赤黒い」、または便のなかに血が混ざっている
□ 血だけでなく、ドロッとした粘液が出る(粘血便)
□ 最近、便が細くなったと感じる
□ 便秘と下痢を交互に繰り返している
□ おなかの張りや、排便後の残便感がある
□ おなかの痛みや、急な体重減少がある


これらの症状、特に「出血」と「便の変化」が重なっている場合は、直腸がんや大腸がん、潰瘍性大腸炎といった病気の可能性がないか早急にチェックする必要があります。

3. 不安を解消する!当院の「痛みの少ない大腸カメラ」

たとえチェックが一つもつかない「真っ赤な血」であっても、正確な診断をするためには医療機関への相談が欠かせません。

なぜ大腸内視鏡検査が必要なのか?

出血の原因を根本から特定し、「大腸がんではない」という確かな安心を得るために最も有効な手段が、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。「おしりから管を入れるなんて痛そうで怖い…」と、強い抵抗感をお持ちになるお気持ちは痛いほどよく分かります。

苦痛を最小限に抑える当院の工夫

ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックでは、患者様が感じる苦痛や恥ずかしさを最小限に抑える工夫を徹底しています。 高度な技術を持つ大腸のプロフェッショナルドクターが、腸の形に合わせてスコープを優しく挿入していくため、おなかの張りや痛みをほとんど感じることなく検査をお受けいただけます。また、鎮静剤(お腹の緊張を緩和するお薬)を使用し、リラックスした状態で検査をお受けいただくことが可能です。

さいたま市南区・武蔵浦和駅近くのジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックの大腸カメラ予約

▶︎ 大腸カメラ検査を苦痛少なくうける工夫についてはこちら

4. 【FAQ】専門医がお答えする、出血に関するよくあるご質問

当院での日々の診療の中で、患者様から特に多く寄せられる疑問にお答えします。

Q1. 痛みがまったくない出血でも、病院に行くべきですか?

A. はい、必ず一度はご相談ください
「痛くないから大丈夫」という自己判断は危険です。いぼ痔(内痔核)の初期も無痛ですが、大腸がんやポリープからの出血も、初期段階では痛みを全く伴わないことがほとんどです。痛みの有無に関わらず、出血があれば検査のサインと捉えてください。

Q2. 女性特有の出血(生理など)と見分けがつきません

A. 迷う場合は、便器や便に血が混ざっているかを確認してください
便自体に血が混ざっていたり、排便のタイミングだけで出血する場合は肛門科を受診されることをお勧めします。肛門からの出血か、膣からの出血かご自身で判断がつかないケースは女性の患者様でよく見られます。ご自身で判断が難しく迷われた場合にも、肛門科の診察で痔や大腸からの出血を疑う所見がないか判断の上で婦人科受診の必要性を判断することができますので、当院までご相談ください。

Q3. 診察の日は、そのまま大腸カメラの検査をするのですか?

A. 基本的には、診察日とは別日に検査を予約していただきます
大腸カメラを行うためには、事前に食事調節をしたり、下剤を飲んで腸の中をきれいにする準備が必要だからです。初診日は、問診とおしりの状態の確認を行い、検査の必要性を判断してから別日の予約をお取りしますが、大腸からの出血が疑われる緊急事態の場合には当日あるいは翌日の検査をご案内することがございます。

5. おしりの診察や検査の流れについて

おしりの診察はどのように行いますか?

「診察室でおしりを見せるのは抵抗がある」というお声を多くいただきます。当院では、まずは問診で丁寧にお話を伺います。診察の際も、右側を下にしてベッドで横になっていただき、ディスポーザブルのロールシーツで覆いながら必要な部分だけを最小限確認いたします。診察自体は数分で終わりますので、どうぞリラックスしてお越しください。

ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックの肛門科外来

6. 専門医による高度な内視鏡検査を広域から受診いただけます

当院では、胃腸内科(消化器内科)および肛門科の専門治療を提供しており、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)や経鼻胃内視鏡検査(胃カメラ)に幅広く対応しております。

武蔵浦和駅からアクセスしやすい立地にあり、苦痛に配慮した高度な内視鏡検査を行っていることから、さいたま市内だけでなく、広域からも非常に多くの方にご来院いただいております。

沿線・周辺地域からのアクセス

  • JR沿線からお越しの方: 中浦和、南浦和、西浦和、北戸田などの各駅からスムーズにアクセスいただけます。

  • 近隣市町村からお越しの方: さいたま市(浦和・大宮など)全域をはじめ、戸田市、蕨市、川口市、朝霞市、上尾市など、多方面から多くの患者様をお迎えしています。

遠方からお越しの方にも、スムーズかつ安心して検査を受けていただける診療体制を整えております。

▶︎ [広域からのご来院ルート・提携駐車場などのアクセス詳細はこちら]



悩まずに、まずはジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックへご相談を

おしりの悩みでクリニックのドアを叩くのは、誰にとっても勇気のいるものです。当院では、患者様のプライバシーに最大限配慮し、恥ずかしさを感じさせないスムーズな診療体制を整えております。診察時は露出を最小限に抑え、スタッフ一同、温かく寄り添う対応を心がけております。

―さいたま市南区や近隣エリアの皆様にとって、「おなかとおしりのホームドクター」として、最も信頼できる存在でありたい― 
出血の症状を放置して不安な日々を過ごす前に、ほんの少しだけ勇気を出して、ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニックまでご相談ください。

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まとめ

排便時の出血は、身体からの「見逃してはいけないメッセージ」です。統計データが示す通り、特にある程度の年齢以上の方にとって、出血は決して軽視できないサインです。ご自身の健康を守るために、決して自己判断はせず、専門医の診察を受けましょう。当院が、その不安を安心に変えるお手伝いをさせていただきます。

【引用文献・参考文献】

  1. 日本大腸肛門病学会:肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)・直腸脱診療ガイドライン2020年版 改訂第2版.

  2. Astin M, et al. The diagnostic value of symptoms for colorectal cancer in primary care: a systematic review. Br J Gen Pract. 2011;61(586):e231-e243.

※本コラムは情報提供を目的としており、個別の症状に対する診断を下すものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

【作成・監修】

ジェイズ胃腸内視鏡・肛門クリニック
理事長 柴田 淳一

【資格・所属学会】

東京大学大学院修了 医学博士
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
浦和医師会胃がん検診読影委員 など

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